考える 考える 考える

【知的にタフな人にとっては夢のような時代が始まった】

それでは、新世界ではいったい何を頼りにすればいいのだろうか。
何もない。
私たちが上陸してしまった”新大陸”は、こうすればうまくいくという正しい答えを誰も知らない「インビジブル・コンチネント=見えない大陸」なのだ。
わかっているのは、これまで私たちが経験したことがないくらいのスピードで変化が進む世界だということと、その変化のスピードについていかなければ、あっという間に振り落とされるということくらい。かつて隆盛を誇った大企業でさえ、ひとたび乗り遅れれば、坂道を転げ落ちるように市場から消えていく。あなただってそういう例を、ここ数年でいくつもみてきているはずだ。
あのハーバード・ビジネススクールが、ケース・スタディーに使っている企業ですら、わずかこの数年で半分が潰れたり吸収されたりしている事実を、あなたは知っているだろうか。
ということはエコノミストや経済学者がいっていることを鵜呑みにして、「〇〇のフレームワークで考えると・・・・」などといっている輩がじつはいちばん危険だということだ。
頼れるものがなければ、自分の頭を頼るしかない。教室で誰かに答えを教えてもらおうとする「アカデミック・スマート」をやめ、現場で試行錯誤を繰り返しながら自分の答えを見つける「ストリート・スマート」をめざそう。それには古い知識をいくら暗記しても仕方がない。それよりものをいうのは、人よりどれくらい現状に即して考えたかのほうだ。
「思考力格差」の時代はすでに始まっている。今後は人の二倍考える人間は十倍の収入を得ることができる。三倍考えれば百倍の差がつく。
もし十倍考えることができれば、その人は時価総額一兆円企業の創業者になれる。知的にタフな人にとっては夢のような新天地だか、一方で知的に怠惰な人にとっては、息をすることすらツライ世界かもしれない。

大前研一

今読んでいる本の内容です。

ナリスタで子供たちに学んでもらいたいことの一つ、考える力。
ナリスタアップでいつやろうかなと考えている、子供たちと仮の会社を作って実際に商品を開発、販売してみるワーク。
「アカデミック・スマート」ではなく「ストリート・スマート」。答えのない問題に対して、考える練習にはもってこいのワークですよね。しかも実際に販売するから手は抜けない(笑)

ナリスタアップに子供たちが慣れたら、会社(仮)を作って実際に商品を販売してみようワークをやります。

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