志 やり抜く力

なぜ志を抱いて生きることが重要なのか

次になぜ志を抱いて生きることが大切なのかということを考えてみよう。
経済発展が著しかった時代は、自らの生き方や、自分の人生をかけてコミットするようなことを、自ら意図的に探しに行かなくとも、会社や上司が次々にテーマを与えてくれ、それにただひたすらに取り組めば、目標を達成できるケースが多かった。
経済全体の規模が大きくなる時代においては、自然な成り行きの中で、企業内でのポジションが増え、昇進昇格が果たされ、職責が広がり、部下の数も増える。
そうしたプロセスの中で、精神的な充足感も比較的得やすかったのである。
しかし、現在の日本は、少子高齢化、経済のゼロ成長、産業の空洞化といった、厳しい時代になっており、自ら何かをつかみに行かなければ、誰も何も与えてくれはしない。
だからこそ、自ら積極的に、
「自分は何を付加価値として世の中に還元するのか」
「何のために働くのか」
「自分の今の時間をコミットしてやるべきことは何か」
といった、自分起点の志を見つけることが重要になってくるのである。

本書では、志を「一定の期間、人生をかけてコミットできるようなこと(目標)」と定義した。
しかし、受験勉強の影響を強く受けた世代の日本人は、一般的に人から与えられた問題に正しい答えを出すことには慣れているが、自らの意志として、何を成しえたいか(コミットすべきか)といったことにしっかりと向き合い、考えることは不得意ではないだろうか。
その結果、志を持たないまま、志を意識しないまま淡々と時間が流れて行くといった状況になりがちである。
もちろん志を意識しなくても生きていくことはできる。しかし、初期段階の小さい志は何なのかを真剣に自らに繰り返し問いかけ、高い次元で成果を上げていくことで、志を大きく成長させることができるのである。
我々は、志の成長を通じて、より実りの多い人生を歩む可能性が高まると信じている。なぜなら、後に示すように、個々人の志の成長は社会にとっても新しい価値をもたらす可能性が高いものだからである。
IMG_3762

 

 

 

 

 

 

 

 

今読んでいる本ですが、先日フェイスブックに投稿したTEDのグリッドのお話のヒントになるかなと購入しました。
志がやり抜く力(グリッド)を支える原動力となる!!かも・・・

来週も楽しんでいきましょうb

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です